授業のブログ

blogs on English classes
In this page, we cover 
<English Grammar Quizzes>, 
<A Song for the Classroom>, 
<A Small Talk for the Classroom>, 
<A Scene from the Classroom>, 
<My Baton to younger English teachers>, 
and <My Insights on Current Topics>.
ルターさん
ルターさん

授業のブログでは
〈ルター式英文法Quiz〉
〈授業に歌を〉
〈授業の小ネタ〉
〈英文法のルターさんが連想すると…〉
〈授業の一風景〉
〈#英語教師のバトン 〉
〈ルターの見立て 時事問題〉を扱います。

〈ルター式英文法Quiz〉 English Grammar Quizzes

〈ルター式英文法Quiz〉
〈ルター式英文法Quiz〉
【英語クイズ】
ルターさん
ルターさん

クイズ形式で英文法のポイントを紹介します。
※【無冠詞】は絵を使わず、文字だけの「お品書き」「メニュー」のように提示します。

太郎くん
太郎くん

ルター先生の解説で、dog、dogs、a dog の使い分けがわかりました。

クイズのまとめ

文法項目ルター式英文法
【名詞】無冠詞は対比説明、a/an/some は具体的に物語る
①《一般論》    【無冠詞】   種類の違いを対比説明  ※単語を並列に提示絵は不要!
②《具体的な話題》 【a/an/some】数・量を具体的に物語る ※イラスト・実物で提示
【時制】時制は2つ。音楽の長調のような現在時制《説明調》、短調のような過去時制《物語調》
① 【現在時制】《説明調》 話し手が聞き手に、物事はこうなっている」と説明する
② 【過去時制】《物語調》 書き手が「いつ どこで 誰が どうした」を物語
クイズのまとめ

〈授業に歌を〉A Song for the Classroom

A Song for the Classroom
ルターさん
ルターさん

雑誌『新英語教育』(新英語教育研究会が編集、三友社出版が長年発行、現在は高文研が発行)のコラム「授業に歌を」を1999年から書いています。
英語の歌と文法事項をからめて紹介します。

掲載号歌、歌手文法項目など
1999.8Desperado 
The Eagles
★男性の歌と女性の歌という2つの解釈
●分離主語 ●no + 比較級
2000.3Radio Gaga
Queen
●副詞about(辺り)
2000.10Beautiful Boy
John Lennon
●ビートルズの歌について概説
●God is a concept…の不定冠詞
2001.6Bicycle Race
Queen
●意味をめぐっての一考察、佐藤信夫さん
2002.1My Favorite Things
「私のお気に入り」
Julie Andrews
映画『サウンドオブミュージック』挿入歌
★ソシュールの統合と連合
【無冠詞】は対比、説明文向き、
【a/an/some】は対比を避ける、物語文向き
2003.3Sixteen Going on Sixteen
「もうすぐ17歳」
映画『サウンドオブミュージック』挿入歌
●押韻
●好き嫌いや意識をあらわす形容詞+of
2003.10Summer Nights
「想い出のサマー・ナイツ」
Olivia Newton-John
映画『グリース』挿入歌
ALTのアンさんが選曲し、主体的に取り組んでくれた。
CDの歌詞カードを読み直し。
★ああ勘違い(その1~その3)
bowling in the arcade「arcadeはゲームセンター」
made out under the dock「埠頭の下でキスした」
You don’t gotta brag.「自慢はしないで」
2004.5Rainy Days and Mondays
The Carpenters
★現在分詞(動作)「~して…」
●句動詞wind upと擬態語「くねくね」
2005.1Have You Never Been Mellow
Olivia Newton-John
●主語の設け方
2005.7Change the World
Eric Clapton
★助動詞could
「(やろうと思えば)できる」
「ありうる」と覚える。
2006.3Please, Mr. Postman
The Carpenters
★連結に注目すると誤訳しない
彼が戻ってくるという手紙
彼が微笑んでいる写真
彼が戻ってくるという知らせ
●現在進行形で予定確認
「(これから)~するの、~するのです、~するんだ」
2007.1La Vie en Rose
「バラ色の人生」
Louis Armstrong
●closeの品詞、fastの品詞
2007.10Last Night I Had
the Strangest Dream
Simon & Garfunkel
●ケストナー『どうぶつ会議』
★ベン・シャーンの第五福竜丸、
絵本『ここが家だ』
★接触節 ★発音
2008.12Over the Rainbow
「虹の彼方」
Judy Garland
●関係副詞where 
●仮定法過去 
●助動詞
2010.2Sparrow
「すずめ」
Simon & Garfunkel
●押韻 
●7つの大罪 
★A.A.ミルンの詩Puppy and I
2011.2Secret
Madonna
●「幸せ」「愛」はどこにある?
2012.2英語の歌の取り入れ方 3つの提案① rhyme(押韻)の解説に向いている歌
②英文法や語法の理解
2012.2A Hazy Shade of Winter
「冬の散歩道」
Simon & Garfunkel
●キリスト教
●押韻
2013. 2Goodnight Saigon
「グッドナイト・サイゴン
~英雄達の鎮魂歌」
Billy Joel
●アレン・ネルソンさん
●『映像の 20 世紀』第9集「ベトナムの衝撃」
2014. 2Johnny Angel
「ジョニーエンジェル」
The Carpenters
●歌 For He’s a Jolly Good Fellow
●concentrate on ~「~に集中する」
2015. 2Diana「ダイアナ」
Paul Anka
★soの使い方+ソシュール
2016. 2This Night
「今宵はフォーエバー」
Billy Joel
●現在完了進行形
2017.2What Is a Youth?
Bruno Filippini
映画『ロミオとジュリエット』挿入歌
★映画『ロミオとジュリエット』の場面紹介
★シェイクスピア四大悲劇のあらすじ
2018. 2Polly, Put the Kettle On★句動詞
2019. 2Can’t Help Falling
in Love with You
「好きにならずにいられない」
Elvis Presley
★英語のことわざ
2020. 2I Want to Break Free      
「ブレイク・フリー
(自由への旅立ち)」

Queen
★break free「自由になる」は SVC の文型
★気持ちや体調をあらわす形容詞
①人の気持ちはed
②物事の評価をはing
2021. 2I’m Wishing「私の願い」ディズニー映画『白雪姫』挿入歌
★気持ちや体調をあらわす他動詞
●wish forはSVOCに分類
2022. 4Permission to Dance
BTS(防弾少年団)
★国連本部でのパフォーマンス
●RMさんのスピーチ
〈授業に歌を〉の記事のリスト

〈授業の小ネタ〉

ルターさん
ルターさん

ルターが今まで英語の授業の中で話してきた「小ネタ」「小話こばなし」(Smallスモール Talkトーク)(といいながら大きな話もあります!)を取り上げます。

〈授業の小ネタ〉
〈授業の小ネタ〉
日付〈授業の小ネタ〉内容
2022/11/10Where the Hell is Matt? 2012 ご挨拶楽しい世界のダンス
2022/12/05物語を知らないと理解できないことばバタフライ・エフェクト
2022/12/15単語の使い方でその人の思想が見えてしまう語は、
humans(人類)と living things(生き物)
「生き物」living thingsとcreatureの違い
2023/01/09英文法のルターさんの「英語にまつわる四大事件」「犬が好き事件」など
2023/02/07「2023年の最後の日が 123123」とカウント伯爵は言っていますが、意味わかりますか?英・欧州・米の日付の読み方の違い
〈授業の小ネタ〉の記事のリスト

〈英文法のルターさんが連想すると…〉

ルターさん
ルターさん

今日(2023/11/03)、このコーナーを作るにあたって「山と言えば川」をオンライン検索したら以下のように出てきてビックリしたんですよ。

「山と言えば川」
人の言葉に常に反対することのたとえ。 右と言えば左。

デジタル大辞泉 「山と言えば川」
ルターさん
ルターさん

そんなあまのじゃくの人の意味だったっけ?
ルターらしくっていいけれども。
やはり、変だなと思い、
改めて「忍者 合い言葉」でオンライン検索したら以下のように出てきて安心しました。
私の覚えていた意味でOKでした。

合言葉(あいことば)は、共同体や仲間内で用いられる言葉の問答による合図の一種。
日本では、「山」と問われたら、「川」と答える合言葉が有名。
  『広辞苑 第五版』岩波書店
・現代ではこの合言葉の原理をパスワードとして、コンピューター分野に応用されている。元来、この「password」という言葉は、「pass」するための「word」つまり言葉という意味である。これは、本稿で述べている合言葉と同じ意味である。
・物語として知られるのは『千夜一夜物語』の「アリババと40人の盗賊」における呪文「開けゴマ」がある(呪文による扉の開閉認証)。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』抜粋
高田先生
高田先生

私も高校3年生の頃は
「山と言えば川、山川出版。山川の『一問一答』!」
と唱えながら、『世界史一問一答』(現『山川一問一答世界史』)を熟読していましたね。
2023年@京都、高三の教室でそういう光景をついぞ見たことがない。
危機を覚えますね。

ルターさん
ルターさん

忍者の世界では「山と言えば川」のような合い言葉があります。
また、かつてNHKテレビ番組『連想ゲーム』がありました。
ある単語を聞いて何を連想するか、そして話をどう展開するか、
それが英語教師の「味」であり、生徒と話題を共有する楽しみでもあります。
個人的話題でもよいし、英語文化の話題でもよいですが、
数学者・野崎昭弘あきひろさんが「一般化のセンス」として指摘されたように、
連想を展開するにも「良いセンス(sense 感性)」が求められます。(余談❶参照)

授業で教師が話したことは、些末事さまつじしか心に残らない。(余談❷参照)
しかしながらその些末事が「種」となり、いつか芽吹くのです。
なか勘助『銀の匙』を使った授業をした灘中の橋本武さんのように、
英語教員よ、Be specific!(具体的であれ!) 

ルターさん
ルターさん

野崎昭弘さんによれば、
「一般化のセンス」とは、
つぎにどの方向に拡張するのが自然かを判断する知的センスである。
英語にまつわる雑談をするにもどの方向に展開するかが重要です。

野崎昭弘あきひろさん『数学的センス』(日本評論社1987 ちくま文庫にあります)
要旨(pp. 113-115)をルターがまとめたもの :
インドの天才数学者ラマヌジャン(Srinvasa Ramanujan 1887-1920)と
イギリスの数学者ハーディ(G. H. Hardy 1877-1947)のエピソード。

  •  N = x3+y3  = p3+q3
    ハーディが病気で入院中のラマヌジャンを見舞ったとき、病院まで乗ってきたタクシーの番号が1729だった。そこでハーディが「不吉な数でなければよいが」と話したところ、ラマヌジャンは次のように答えたという。
    「とんでもない。それはとても面白い数です。1729はふたつの立方数の和として二通りにあらわせる最小の数ですから」
    すなわち、1729 = 13+123  = 93+103 ということである。
  •  N = x3+y3  = p3+q3 を N = x4+y4  = p4+q4へと拡張
    ラマヌジャンの答えに反応して、今度はハーディは彼の言葉で言えばnaturally(当然/自然なこととして)次のように質問をした。
    N = x4+y4  = p4+q4 を満たす最小の自然数Nを知っていますか、と。
    ラマヌジャンは「すぐわかる例が見あたらないので、きっとうんと大きいに違いない」と答えたという。実際の答えは635318657なのでさすがの天才ラマヌジャンも即答は出来なかった!

このエピソードに基づいて、拡張の方向性の自然さを判断する「知的センス」
野崎昭弘さんが例を用いて説明している。・

元の式をN = x3+y3  = p3+q3 として拡張してみると…
・センスのいい拡張の例:N = x4+y4  = p4+q4(ハーディが拡張した例)
・センスの悪い拡張の例: N = x3+y3  = p3+q3+r3(対称性に欠ける)
・すぐ答えがわかってしまって面白味に欠ける拡張の例: N = x2+y2  = p2+q2
(答えは50 = 52+52  = 12+72  0を含めてよいならば、最小は25 = 32+42  = 02+52 
・式の形は元のままで拡張する例:数の範囲を自然数から整数(あるいは複素整数)に拡張することも考えられる。 

ここで働いている知的センスは、いろいろな点で、音楽のセンスとよく似ている。まず第一に個人差が大きく、N = x3+y3+z3 = p3+q3+r3 や N = x3+y3= p3+q3= u3+v3を選ぶ人がいても驚くにはあたらない。また主流も時代によって変わる。昔は幾何学的・図形的センスが重要であったのに、やがて代数的・形式的センスが優位に立ち、最近はさらに抽象的な構造的センスが主役になったようである。一方、それにもかかわらず、自然淘汰に耐えてきた普遍的な部分、大多数の人々に共通な何かも存在するらしい。プロとしてはユニークさを主張するだけでは売れないので、大多数の人々(少なくとも多数の専門家)の共感を呼べる、「よい」センスをもたなければならない。決して「楽しんでいればそれでよい」というわけにはいかないのである!
(p. 115から引用。一部数式を加筆)(要旨はここまで)

ルターさん
ルターさん

よいセンスを持つためには、真善美を追求・享受・実践することだとルターは信じております。詩や文学を鑑賞したり、数学や歴史を学んだり、映画を観たり、美術館に行ったり、音楽を聴いたり…、センスを磨きましょう。

2022.10.09 人は過去の些末時しか覚えていない ブログ記事

スヌーピーのイラストに書いてあるメッセージ:
Enjoy the little things in life
because one day you’ll look back and realize they were the big things.
DeepL翻訳:人生における小さなことを楽しんでください。
 いつか振り返ったとき、それが大きなことだったと気づくでしょう。

The Heartbeat of Music 2021年10月8日 ここをクリック(別画面で開きます)

「人は過去の些末時しか覚えていない」というのはヴィスコンティ監督映画『夏の嵐』(1954)で伯爵夫人が逢瀬の時に感じた感慨である。
1985年NHK教育テレビで駿台予備校・浪人中に観た。
19歳、そんな感慨が理解できる、大人だったよ。
スヌーピーからヴィスコンティまで思いが至る…、振り幅、広すぎ?
●NHK教育「世界名画劇場」 
 1985年8月4日放送「夏の嵐」ここをクリック(別画面で開きます)

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#英語教師のバトン

ルターさん
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50代のルターから「亀の甲より年の功」ですので、
英語教員として、また人生の先輩として伝えておきたいことを書いていきます。

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小嶋先生
小嶋先生

小学校教員、20代の小嶋です。

中村先生
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中学校教員、40代の中村です。

高田先生
高田先生

高校教員、30代の高田です。

〈ルターの見立て 時事問題〉Luther’s Insights on Current Topics

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投稿日〈ルターの見立て 時事問題〉
2023/01/04Dr.苫米地さんの「認知戦」解説(2022年3月7日)から学んだこと
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