#英語教師のバトン① 粋を示し、真善美[味]を体験させ、大人の愉悦を隠せば憧れを醸成できる

ルターさん
ルターさん

みなさん、こんにちは。英文法のルターさんです。

今日のテーマは「あこがれ」です。聞き手は中村さんです。

中村先生
中村先生

こんにちは。
テーマは「あこがれ」ですか…。
生徒を教えていて思うんですが、昔と違って、最近の生徒はアメリカやヨーロッパに憧れを持っていないような気がしています。どちらかというと韓国の方が人気があって、BTSなどのK-Popが好きな女生徒たちが韓国朝鮮語を自学自習しているのをよく目にします。微笑ましいですね。
でも、英語教員としては、生徒が英語にあまり憧れを持っていないのがちょっとさみしい。
どうしたら憧れって作れるんでしょうか?

(この話はルターが所属する「こまどりの会」で2022/11/26に高校教員Kbさんが話してくれた実話に基づいています。)

ルターさん
ルターさん

タイトルに書きましたが「粋を示し、真善美[味]を体験させ、大人の愉悦を隠せば憧れを醸成できる」とルターは考えています。ひとつずつ検証しましょう。

若い人に憧れを醸成するためは「粋を示す」

ルターさん
ルターさん

ルターは憧れを醸成するためは粋[いき]を示すことがまず大事だと思っています。

粋[いき]と粋[すい]について① 杉浦日向子・他『大人の学校 卒業篇』

中村先生
中村先生

ルターさん、実は「粋を示す」のいきわくかと思ってしまいました(笑)

ルターさん
ルターさん

ははは。昨今あまり、いきについて話す人もいませんから仕方ないですね。
ところで、中村さんは粋[いき]と粋[すい]という2つの読み方について知っていますか?

中村先生
中村先生

「よっ、いきだね!」のような褒め言葉は思い浮かびますが、「すい」はあまり聞かないです。
う~ん、思い浮かばないなぁ。「いもあまいも」のいは「すい」ではなかったですね…。

粋[いき]の反対は野暮[やぼ]。粋[すい]の反対は無粋[ぶすい]。

ルターさん
ルターさん

粋[いき]の反対は野暮[やぼ]。

粋[すい]の反対は無粋[ぶすい]です。

中村先生
中村先生

ああ! 無粋[ぶすい]は聞いたことがありますね。

粋[いき]は関東、マイナスの美学。粋[すい]は関西、プラスの美学。

ルターさん
ルターさん

粋[いき]は関東、マイナスの美学、粋[すい]は関西、プラスの美学。
この定義を知ったのは杉浦日向子さん(すぎうら ひなこ 1958-2005)からですね。
検索して、以下のブログ記事を読んでわかりました。
家の本棚に『大人の学校 卒業篇』(静山社文庫2010)があり、138-140ページを読み返しました。
天野祐吉さん(あまの ゆうきち 1933-2013)が企画されていたテレビ番組「夜中の学校」(1991年)をまとめた本です。ぜひこの『大人の学校』を読んで頂きたいですね。
天野祐吉さんは雑誌『広告批評』の編集長でテレビCMの批評をされていました。
お2人とも亡くなられましたが、素晴らしい仕事をなさっていましたので、若い皆さんに知っていただきたいですね。

ブログ記事「2013年7月31日 (水) 江戸の粋(イキ)と上方の粋(スイ)」
http://hama-1987.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-b4eb.html

中村先生
中村先生

なるほど。粋とはどんなものか、興味がわいてきました。

ルターさん
ルターさん

リアル世界のルターは東京出身・東京育ちで、2012年から京都在住です。
関西の方がコミュニケーション力が高く、洗練されていると感じています。
というわけで、粋[すい]にも触れていきたいですね。

粋[いき]と粋[すい]について② 九鬼周造『いきの構造』

ルターさん
ルターさん

いきと言えば、九鬼周造くき しゅうぞう『「いき」の構造』をすぐ連想しますね。

ルターさん
ルターさん

杉浦日向子にしうらひなこさんの『一日江戸人』(新潮文庫)も読まないといけないと思って本棚を探したら、なんと『「いき」の構造』(岩波文庫)が並んで入っていました。付箋10枚ついていました。
どくで読んでいないかと思っていたら、読んでいました。
『「いき」の構造』のあとがきを書いている多田道太郎さん(ただ みちたろう 1924-2007)の『しぐさの日本文化』(角川文庫)もありました。このあと、読み返そうと思います。

では、ブログ「松岡正剛の千夜千冊」、そのあとに青空文庫をご覧ください。

松岡正剛の千夜千冊「689夜 九鬼周造『「いき」の構造』岩波書店 1930」
 https://1000ya.isis.ne.jp/0689.html

青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/393_1765.html

「いき」の語源の研究は、意気の関係を存在学的に闡明(せんめい: はっきりとあらわすこと)することと相俟あいまってなされなければならない。

青空文庫 九鬼周造『「いき」の構造』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/393_1765.html
中村先生
中村先生

「いき」って、いろいろな漢字で書けるんですね。

ルターさん
ルターさん

ルターの高校1年の時のI先生は、
大野晋さんの説として「とも」という字は「灯す」「伴」「友」などいろいろな漢字で書けるけれども、共通して「一緒」の意味があると話してくれました。
高1のルターはその話にとても強い関心を抱きました。
こういう言語の話も授業でしていきたいですね。これも#英語教師のバトンですよ。

我々は最後に、この豊かな特彩をもつ意識現象としての「いき」、理想性と非現実性とによって自己の存在を実現する媚態としての「いき」を定義して垢抜して(諦)、張のある(意気地)、色っぽさ(媚態)」ということができないであろうか。

青空文庫 九鬼周造『「いき」の構造』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/393_1765.html

「いき」とは畢竟ひっきょうわが民族に独自な「生き」かたの一つではあるまいか。

青空文庫 九鬼周造『「いき」の構造』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/393_1765.html
中村先生
中村先生

「いき」って、日本の私たちにとって重要なり方ですね。
概念ではなく、the way(りよう)ですね。

フランス語の決め台詞はC’est la vie. 英語の捨て台詞はSo what?

ルターさん
ルターさん

ルターが大学1年のときにフランス語を教えてくださった小野尚俊なおとし先生は
「(フランス語ですが)moeurs[ムゥール:生活慣習]が大事だ」とおっしゃっていました。
それは英語だと、the way(り方、りよう)のことだと、ルターは受け止めています。
フランス語は、C’est la vie.[セラヴィ]、英語の直訳だとThat’s the life.「それが人生だ」ですが、英語の文脈で言い換えれば、That’s the way.「それがありようだ」ということです。
ルターの見立てでは、
文化的に、フランス語話者はHow(どのように)という「在りよう」を重んじ、
英語話者はWhat(何)を重んじる。
だから、フランス語の決め台詞はC’est la vie.[セラヴィ]
英語話者の捨て台詞はSo what?[ソォゥ ワァトゥ]「だから何?」です。

中村先生
中村先生

おお、ルターぶし炸裂さくれつですね。

ルターさん
ルターさん

すまん、すまん…。
「What系列とHow系列の相克そうこく」の話になると、
How系列に肩入れしているので力が入っちゃって。
What系列とHow系列の話はまた今度しますね。

版権の切れた作品は、青空文庫プロジェクト・グーテンベルグで読める

中村先生
中村先生

話は戻りますが、僕は『「いき」の構造』は題名は知っていて、読もう読もうと思っていたのですが、まだ読んでいなかったので、今回読めて良かったです。
青空文庫で読めるんですね!
松岡正剛さんのブログ記事で九鬼周造さんのプライベートのことも知りました。
九鬼周造さんが京大教授だった時の奥様が京都の花街の方だったんですね…。時代を感じます。
読んでいて永井荷風さんのことも思い起こしました。大学のU先輩が永井荷風さんの本がお好きだったですね。

ルターさん
ルターさん

青空文庫は版権の切れたパブリックドメインの本をボランティアのみなさんがカナ振りしたり、文字おこししてくれているサイトです。
青空文庫のことは、三友社出版のK先輩が新英研神奈川支部例会に来られたときに教えていただきました。感謝しております。2000.3.18「インターネットは何処どこでもドア」というタイトルでした。22年前のことです。Time flies. 光陰こういんのごとしですね。

中村先生
中村先生

2000年というと僕は大学生でしたが、今のようにパソコンやスマートフォンはまだまだ普及していませんでしたね。

ルターさん
ルターさん

2018年12月30日に発効した環太平洋連携協定(TPP)のせいで(著作権保護50年だったところが)「原則として著作者の死後70年」になってしまったので青空文庫に載せられない本があって残念です。
ぜひ、以下のブログ記事をお読み頂き、日本の知性・霊性の発展に寄与されているボランティアの皆さんの、当時の無念さを共有していただければと思います。TPPは撤廃してほしいですね。

青空文庫のブログ記事「そらもよう 2018年12月31日 私たちの一年 明日へ」
 https://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyou2018.html

中村先生
中村先生

リストを見ると、川端康成さん(1972年没)、西條八十さん(1970年没)、サトウハチローさん(1973年没)もいるんですね。

ルターさん
ルターさん

伊藤整(1969年没)さんの『女性に関する十二章』(中公文庫)がルターの座右の書ですので、本当に残念ですね。みなさんにすぐにでも読んでいただけたのに。

ルターさん
ルターさん

英語版のパブリックドメインのサイトはプロジェクト・グーテンベルク(Project Gutenberg)です。こちらも有用ですよ。

ルターさん
ルターさん

では、ブログ記事を再構成してご紹介します。
(ルターは楽天で2002年からブログを書いています。)

ブログ再読① サミー・デイビス・ジュニアさんを見ればあこがれは醸成できる

ルターさん
ルターさん

2022/11/20のブログ記事です。

●今朝の始まりは、Facebookでサミー・デイビス・ジュニアさんの映像があがってきて、それを観て、Youtube検索をしはじめたのだった。

Franklin Peredo MusicさんのFacebook投稿:10月4日
The great Sammy Davis Jr (Samuel George Davis Jr. December 8, 1925 – May 16, 1990) multi-instrumentalist, singer, dancer, actor, comedian, film producer, and television director… such a legend, have a good day!
※DeepL翻訳:偉大なるサミー・デイヴィス・ジュニア(1925年12月8日 – 1990年5月16日)
マルチ奏者、歌手、ダンサー、俳優、コメディアン、映画プロデューサー、
テレビディレクター…そんな伝説の人、良い一日を!

https://www.facebook.com/franklinperedoartist
1973年CM サントリー サントリーホワイト Get with It サミー・デイビス・ジュニア ACCグランプリ

サミー・デイビス・ジュニアといえば、このコマーシャル。
タモリさんもきっとあこがれていたに違いない。
こういう粋なものを観れば、若い人の心にあこがれは醸成できるでしょう。

ルターさん
ルターさん

映像を観ていかがでしたか?

粋[いき]でしょう?

中村先生
中村先生

初めて観ましたが、洒落しゃれていますね。

若い人に憧れを醸成するためは「真善美[味]を体験させる」

中村先生
中村先生

真善美はわかるのですが、[味]があるのはなぜですか?

ルターさん
ルターさん

美味です。美味しいものを食べることが憧れをはぐくむのです。
マズいものを食べていては、舌が育ちません。
美味しい食べ物だけでなく、素晴らしい文章、映画、絵画…、そういう価値あるものに幼い頃から親しむことで感性が養われます。教員は生徒が触れるものに敏感になりましょう。

若い人に憧れを醸成するためは「大人の愉悦は隠しておく」

中村先生
中村先生

大人の愉悦(ゆえつ:心から喜び楽しむこと)は隠しておくんですね?

山田五郎さんの「オトナの教養講座」【クラーナハ】「隠すこと」の文化的意味

ルターさん
ルターさん

そうです。山田五郎さんの「オトナの教養講座」の【クラーナハ】の回をご覧ください。
クラーナハはルターの肖像画を描いた画家です!
この回は素晴らしいです。「隠すこと」の文化的意味をわかりやすく解説されています。
本もお薦めです。ルターは友人2人に贈りました。
「オトナの教養講座」もお薦めです。ルターは美術が好きなので、ほぼ全部観ています。
中村さんにもお勧めします。

山田五郎 オトナの教養講座 【クラーナハ】エロの匠が描く女性はナイスバディじゃない⁉︎【ヴィーナスとクピド】 
ルターさん
ルターさん

では、今回の締めに以下の記事をご覧ください。

ブログ再読② 銀河鉄道999の「時間城の海賊」

以下の長文の要は、「(子どもである)あなたにはまだわからない事よ」「大人になればわかるわ」と発話することで大人への憧れを生み出していたのではないだろうか。」です。

2005.01.04 昨日のテレビ番組:佐藤雅彦の説明的なアニメーションvs.物語的なアニメに寄せて
「だんご3兄弟」「ポリンキー 三角形のひみつはね 教えてあげないよ ジャン」などで有名な慶應大学の佐藤雅彦さんのアニメーション番組を見た。気体のブラウン運動のように、いくつもの球体がふわふわ動いているような一見無意味に見える場面でも人間は意味を見出そうとするという。animation for concepts(概念のアニメ)というタイトルで軽やかな音楽とともに関心(interest)が持てるアニメが紹介された。
 私はアニメファンとして育ったので思うのかもしれないが、佐藤雅彦さんの提示するアニメは「説明的」である。いままでのアニメは物語的だったし、私は物語の方が肌に合っている。梶原一騎の作品(タイガーマスクや巨人の星)はまさに昭和の時代そのままの「貧乏」「正義」「勇気」の物語だ。
(以下の「銀河鉄道999」の引用はかなり長いです。すみません)

 先日は古いビデオを捨てようか迷った末にやめてしまった。そのなかにはテレビシリーズの銀河鉄道999の「時間城の海賊」が入っている。あらすじを言うと、主人公の星野鉄郎がメーテルと訪れた星にはハーロックがいて時間城に住んでいるという。ところがそれはにせものだった。にせハーロックの愛人のリューズという女性が酒場でギター片手に歌を歌って稼ぎながら、にせハーロックを支えている。歌っている歌は人生に疲れてやってくる男たちに向けた歌だ。

「なにがほしいと言うの 私、それとも愛 
  つばさ癒す鳥たちも 私がほしいと騒がしい
  こわれたおもちゃ箱を 子どもみたいに
  抱え込んで 涙ぐむの それでどうなるの」

かおりくみこ「やさしくしないで」

(ちなみに銀河鉄道999の放送は木曜日7時でした!)

 最後の場面で鉄郎は愛人のリューズに向かって、にせハーロックは弱いものイジメをしては金を奪っている暮らしで、本物のハーロックではないと指摘し、あんな卑劣な男と別れていっしょに999に乗って行こうと勧める。しかし、鉄郎が「にせハーロック」と決闘する場面になると、リューズは「にせハーロック」の方に行ってしまう。そこで鉄郎は「なぜなんだ、リューズ。そいつはニセモノだよ」と叫ぶ。
 そこでメーテルがひと言「鉄郎、あなたにはまだ男と女の事はわからないのよ」
 (再確認しますが銀河鉄道999の放送は木曜日7時、子ども向けアニメでした!)
そして「にせハーロック」を倒しても気の晴れない鉄郎が「メーテルはなぜ『にせハーロック』を許さなかったんだい?」と訊ねると、とどめのひと言「あなたにはわからないことよ」。
 (くどいですが、999は子ども向けアニメでした!)

 ちなみにメーテルの声はエースをねらえのお蝶夫人もしている池田昌子さん。そういえば、お蝶夫人は必死にテニスに取り組む情熱の源が何なのかを問われて「ひろみ、あなたにはわからないことよ」と言っていた。むかしの大人は子どもにはわからないことは説明しないで「お前にはまだわからないことだ」と制して語らずにいた。以前テレビで誰かが「これは大人のことだと制して子どもにさせないことがあった」と言っていた。「(子どもである)あなたにはまだわからない事よ」「大人になればわかるわ」と発話することで大人への憧れを生み出していたのではないだろうか。
 さて、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。物語がなければ「あこがれ」はない、と私は思う。説明は必要だが、説明だけではだめなのだ。そして意味がつかめないかもしれないが、子どもにこそ、999のような大人の物語が必要なのだ。私にとっては999や初期のルパン3世(フランス映画『冒険者たち』に近い雰囲気)が「大人へのあこがれ」を作ってくれた。自分の幸せをかみしめるとともに、次世代にはどうしていったらいいのか思案している。

Facebookでのやりとり「映画や小説で描かれる不倫について」

2022/12/01 FacebookでつながるOさん(元・英語教員)が向田邦子さん脚本のテレビドラマ『阿修羅のごとく』をご覧になって、映画や小説で描かれる不倫についての所感を書かれていました。源氏物語は中学生の頃の感想は「主人公許せない」だったのに恋愛・結婚・出産・子育てされて経験を積まれた後で感想は変わったということでした。

ルターのコメント:拝読しました。
「源氏物語の読み方が変わった」というところで言えば、そのように年代ごとに評価・感想が一人の人間の中で変わる(大人になっても子どもの人がいるので経験の内容次第ですが)、あるいは年齢層で感想が違うのが名作なのだと思います。
駿台予備校時代に習った奥井潔先生は『カラマーゾフの兄弟』がそのような作品であるとおっしゃられていたのが心に残っています。
個人的には映画『ひまわり』を高校生のときに観て号泣しましたが、20代で2回目を観て、すれてしまって泣けない自分がなんだかなぁと思ったことがありました。作品には「出会うのに適切な時期」があるなぁと思いました。

「不倫は文化だ」発言をした石田純一さんはその渦中にある当事者が言ってしまったのでバッシングに遭いましたが、Oさんがおっしゃるように名作と言われるものの中には不倫がテーマのものが多数あります。虚構である小説・映画と現実は異なります。『チャタレイ夫人の恋人』が日本で発禁になったときの裁判記録を読みましたが、裁判で争点になっているのが「作者のロレンスの表現」ではなく「主人公たちの不倫」になっているようだという感想が書かれていました。昭和初期でそんなレベルですね…。映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の感想欄にもそんなレベルの人がいるのでしょう。民度はそう簡単に上がりません。

昨日ブログ記事を書いていて、九鬼周造『「いき」の構造』、多田道太郎さんのあとがき、杉浦日向子さんの江戸についてのエッセイを読みました。
杉浦日向子さんの解説で
粋[いき]は関東、マイナスの美学。
粋[すい]は関西、プラスの美学。

多田道太郎さんのあとがきで
粋[いき]の反対は野暮[やぼ]。
粋[すい]の反対は無粋[ぶすい]。

というのを読みました。
結論としては、現実に起こる不倫は当事者の問題であって、周りで云々する人々やワイドショーは野暮・無粋だということですね。そういうことは当事者に任せられるように、粋な大人になれるように文学や映画が必要だ!
というので、いかがでしょう。

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