【スヌーピーのマンガ】パティはなぜ get to を選んだのか?:不本意な have to、本意の get to

ルターさん
ルターさん

今回の記事は、昨日(2026/01/25)から使い始めたジェミーさん(Gemini 3.0)に書いてもらいました。

スヌーピー(Peanuts)のマンガには、キャラクターの心理が「語法」として鮮やかに表れる瞬間があります。今回注目するのは、ペパーミント・パティが放ったこの一言です。
Do I get to wear a belt and carry a sign?
(ベルトを付けて看板持てるの?)

【スヌーピーのマンガ】パティのパトロール横取り

授業中、真面目なマーシーが居眠りしているのを良いことに、パティがマーシーの担当だった学校パトロールの代役を先生から依頼されて引き受ける場面です。

パティ: I can’t seem to wake her up, Ma’am. Me? You want me to take Marcie’s place on the school patrol?
(彼女を起こせないみたいなんです、先生。私?マーシーの代わりに学校パトロールをやるの?)
パティ: Wow! Do I get to wear a belt and carry a sign? I do?
(わあ!ベルトを付けて看板持てるの?本当?)
パティ:(眠っているマーシーに向かって)Sleep well, little friend.
(おやすみ、友よ。)

ここでパティが使った “get to“にこそ、彼女の「本音」が隠されています。


©ルター式:述語動詞の棲み分け表

パティのセリフを、私が提唱する「ルター式」の分類に当てはめると、彼女の心理状態は驚くほどクリアに浮かび上がります。

  1. 【事態の成立】〜することになる

状況の力によって事態がどう転がるかを記述します。

表現分類ルター式・部分和訳
must①《義務》~しなくてはならない
have to②《不本意》~することになる
get to③《本意》~することになる
be obliged to④《義務》~することが義務づけられている
  1. 【心理的指向】本意・不本意

その事態に対して、本人の心がどちらを向いているかを記述します。

表現分類ルター式・部分和訳
get to⒈《本意》~することになる
be willing to⒉《本意》快く~する(直訳:~する意志がある)
be ready to⒋《本意》~する気でいる(直訳:~する準備がある)
be unwilling to⒊《不本意》~するのをいとう(直訳:~する意志がない)
  1. 【可能の成立】~できる

権利や能力が「事態」として成立するかを記述します。

表現分類ルター式・部分和訳
can❶《許可・可能》~できる
get to❷《可能》~できる(直訳:~することになる)
be able to❸《可能》~することができる
be allowed to❹《許可》~することが許されている

  1. 「羨望」が「本意」に変わった瞬間

パティにとって、パトロールのベルトや看板は、マーシーが誇らしげに扱っていた「羨望の的」でした。彼女はそれをずっと「いいなあ」と見ていたのです。

もし、パティが嫌々引き受けていたなら “Do I have to wear a belt?” (ベルトをしなきゃいけないの?)=《不本意》)となったでしょう。しかし、彼女は “Do I get to…?” と言いました。

これは単なる《許可》(❶)の確認ではありません。マーシーの居眠りという状況の変化によって、ずっと羨ましかったあの役割が、ついに自分のものとして 「~することになる」 という事態が成立した喜び。まさに 「~できるの?」《可能》(❷)という問いは、彼女の 《本意》(③/⒈)が叶った爆発なのです。

結び:言葉の裏に潜む「ニヤリ」

マーシーの代役を「棚からぼた餅」のように喜ぶパティにとって、それは義務ではなく最高の『特権』でした。ルター式に見れば、これは明確な《本意》。

get to を使った瞬間に、眠っているマーシーを尻目に「Sleep well, little friend(おやすみ、友よ)」とつぶやくパティの、あのニヤリとした笑顔が読者の目にも浮かんでくるはずです。

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