【驚き】現在完了形・現在完了進行形:学校では教えてくれない、英会話でよく使う3つの用法!

(c) 現在完了形
english-textbook-materials
中村先生
中村先生

2021年から中学校教科書では【現在完了進行形】を扱うようになりました。
日本語では《継続》(今までずっと)~している」で同じですが、
英語では《状態》と《動作》で使い分けます。
【現在完了形】  ⑤《状態の継続》(今までずっと)~している 
【現在完了進行形】⑥《動作の継続》(今までずっと)~している 

ルターさん
ルターさん

中村先生のご指摘は中学生のみなさんは必ず覚えましょう。

メイさん
メイさん

ルター先生、学校では教えてくれない、英会話でよく使う3つの用法って、何ですか?

ルターさん
ルターさん

ルター式では【現在完了形】①~⑤、【現在完了進行形】⑥⑦、合計7つの意味を扱います。
英会話でよく使う3つの用法③④⑦を教科書で位置づけてほしいと思っています。
③《結果》「~あるんだ」’ve got/’s got
④《動作の未遂の継続》(最近、ずっと)~していない
⑦《臨場感ある完了》「(さっきまで)~していたんだ」
以下、順番にご確認ください。
3)で扱いますが「現在完了形と過去形の使い分け」は時制の違いです。
この理解のためには「時制が2つ」ということを理解しているのが前提です。

1)作り方

述語動詞の形 全体像

verb-formation2023012 eibumpoluther.com
verb-formation2023012 eibumpoluther.com

【現在完了形】の作り方

② 【現在完了進行形】

2)意味 

7つの意味 【現在完了形】①~⑤ 【現在完了進行形】⑥⑦

present-perfect-aspect-7meanings.png
現在完了形と現在完了進行形の意味

①《経験》~したことがある 《未経験》(今まで)~したことがない

①《経験》Have you ever ~?「今までに~したことがあるか?」
①《未経験》I’ve never ~「今までに~したことがない」
before(以前に)
never(一度も~ない)ever(今までに)※疑問文で使う
How many times?(何回?)once(1回)
twice(2回)
three times(3回)
※3回以上は time が「回」「度」の意味なので ~ times
【現在完了形】《経験》一緒に使う副詞表現

I have been to Canada before.              私は以前にカナダへ行ったことがあります。

I have never been to Canada.                私は今までにカナダへ行ったことがない。

Have you ever been to Canada?            今までにカナダに行ったことがありますか。

How many times have you been there?  何回そこに行ったことがありますか。

I have been there once.  1回そこに行ったことがある。
I have been there twice.  2回そこに行ったことがある。
I have been there three times.  3回そこに行ったことがある。

①《経験》は【現在完了形】【過去形】の両方使える

ルターさん
ルターさん

《経験》は【現在完了形】【過去形】の両方、使えます。
Have you ever been to Canada?      今までにカナダに行ったことがありますか
Did you ever go to Canada?            今までにカナダに行きましたか

②《完了》(すでに)~している、~しちゃった  《動作の未完》(まだ)~していない

just(ちょうど)
already(すでに)
yet(もう)not ~ yet(まだ~ない)
【現在完了形】《完了》一緒に使う副詞表現

I have just finished my homework.  私はちょうど宿題を終えたばかりです。

I have already finished my homework.        私はすでに宿題を終えている。

I haven’t finished my homework yet.          私はまだ宿題を終えていない

Have you finished your homework yet?       もう宿題を終えているのですか。

No, not yet.(いいえ、まだない。)

日本語で動詞を「~ちゃった」にするのと英語で動詞を現在完了形にするのは似ている
ルターさん
ルターさん

昔、東京に住んでいた頃、井の頭線に乗っていたところ、駒場東大前から乗ってきた、海外からの留学生の女性が右隣に座って、日本語学習のテキストを広げました。
彼女は動詞を「~ちゃった」にする練習問題をしていたのです。
例えば、
「書く」+「ちゃった」=「書いちゃった」
「食べる」+「ちゃった」=「食べちゃった」
「読む」+「ちゃった」=「読んじゃった」のようにする練習です。

「話す」「あげる」「捨てる」に「ちゃった」をつけると、どうなりますか?

メイさん
メイさん

「話しちゃった」

「あげちゃった」
「捨てちゃった」です。

ルターさん
ルターさん

「ちゃった」に変えるのは、日本語のネイティブはスラスラできます。
ルールはどうなっているでしょうか?
1)「~てしまう」が「~ちゃった」になるので、「」に接続する形
  例)あげしまう→あげちゃった
2)「~でしまう」が「~じゃった」になるので、「」に接続する形
  例)飲んしまう→飲んじゃった

メイさん
メイさん

さすが、ルター先生。「場合分け」を考えますね!

ルターさん
ルターさん

「食べ食べちゃった」
「あげあげちゃった」
「捨て捨てちゃった」
上記の例を見て、
「~る」で終わる動詞は「る」を取れば「ちゃった」につながると思ったら、
そんな簡単な話ではないんですよ! 
「雨が降→雨が降っちゃった」は、「っ」が必要なんですよ!
「~ちゃった」を分類するには、「音便」の知識が必要なんです!
参考:【音便とは?】撥音便、促音便、イ音便、ウ音便【4種類の音便の見分け方】

メイさん
メイさん

ルールに分けるの、なかなか大変ですね。

ルターさん
ルターさん

音便の分類がわからないとルールが見いだせないことがわかりました。
【イ音便】でも「カ」と「ガ」で分かれます。
この分類、今日(2022/12/26)思いつきましたが、どうなんかな? 要検討。
1)「~ちゃった」に接続
  ①基本はほとんどの連用形がそのまま「~ちゃった」に接続。

  例)話す→話しちゃった 「話さない、話します、話す、話すとき、話せば、話せ」

  ②【イ音便】=カ行の1グループ動詞(五段動詞)の連用形
  例)聞く→聞ちゃった
    書く→書いちゃった
2)「~ちゃった」に接続
 ①【促音便】=「ち」「ひ」「り」が「」(促音)に変化
  例)待つ→待ちゃった
    狂う→狂ちゃった
    雨が降る→雨が降ちゃった

 ②【ウ音便】=語中・語末の「く」「ぐ」「ひ」「び」「み」などが「ウ」の音になる
  例)歌う→歌ちゃった
    思う→思ちゃった

3)「~じゃった」に接続
 ①【撥音便】(はつおんびん)
  =ナ行・バ行・マ行の1グループ動詞五段動詞)の連用形(テ形)

  例)飲む→飲んじゃった
    読む→読んじゃった
 ②【イ音便】=ガ行の1グループ動詞(五段動詞)の連用形
    泳ぐ→泳いじゃった

英語の【現在完了形】はhave/has+過去分詞ですが「~ちゃった」と同じような練習ですよ。
動詞を過去分詞にするのは練習が必要です。
finish → have finished
go → have gone

③《結果》「(今、ここで)~している」「~あるんだ」

ルターさん
ルターさん

【現在完了形】③《結果》の用法はなぜ設ける必要があるのか? 
②《完了》で十分と思う方もいるかもしれませんね。
ネット上でも教科書上でも《完了》と《結果》の用法が区別できず混乱状態です。
②《完了》との違いは、
「have→be」の置き換え可、
「have got→haveまたはbe」の置き換え可
かどうかで判定できます。
そんなことよりも、具体的な表現で③《結果》の用法を知っていただければと思います。

メイさん
メイさん

《結果》Spring has come. 春が来ている。 → 春が来た。=今、春である。
《結果》He has gone. 彼は出かけている。 → 彼は出かけちゃた。=今、彼はいない。
 この2文が典型的な例ですから、これだけ覚えておけば大丈夫ですよね!

ルターさん
ルターさん

メイさんの言う通りです。上記2例を覚えください。
②《完了》との違いは、
「have→be」の置き換え可かどうか
「have got→haveまたはbe」の置き換え可
かどうかで判定できます。

ルターさん
ルターさん

英語の語感を養いましょう。
※《動作》finishは他動詞性が強く、目的語「~を」が必要。
 《状態》【be+形容詞】で、文が落ち着く。
《動作》I have finished ~. 私は~を終えている
《状態》I am finished. 私は終わっている

「have→be」の置き換えができる

※【be+過去分詞】は「古い」「フォーマルな」英語だとされ、
 【have/has+過去分詞】または【縮約形】が用いられる。

《結果》動作に焦点    Spring has come. 春が来ている
 主語の状況・状態に焦点 Spring is come. 春が来ている

《結果》動作に焦点    We have met here. 私たちはここで会っている
 主語の状況・状態に焦点 We are met here. 私たちはここで会っている

《結果》動作に焦点    He has gone. 彼は出かけている
 主語の状況・状態に焦点 He is gone.  彼は出かけている
【縮約形】        He’s gone.   彼は出かけて

「have got→have」の置き換えができる 

ルターさん
ルターさん

have ~「~がある、~を持っている」の表現に《その場の臨場感》を加えたいときに
‘ve got ~「~があるんだ」会話で使います。

《今ふだん》   I have a date today.   今日、デートがある
《その場を強調》 I’ve got a date today.   今日、デートがあるんだ。※イギリス英語で多用

メイさん
メイさん

《その場の臨場感》が確かに加わったように感じます。

ルターさん
ルターさん

have to ~「~することになっている」の表現に《その場の臨場感》を加えたいときに
‘ve got to ~~しなくっちゃ」を会話で使います。
I’ve got to go.「行かなくっちゃ」は、「アィヴ ガタ ゴォゥ」と聞こえますね。
参考記事はあくまで参考です。ルターの考えとは一致しませんが、語法で参考になります。

《今ふだん》   I have to go.   行くことになっている
《その場を強調》 I’ve got to go.   行かなくっちゃ。※色分けに無理があります
《その場を強調》 You’ve got to!   しなくっちゃ

参考記事(外部に飛びます):学校では教わらない”have got”はどう使う?
参考記事(外部に飛びます):Have got to と have to の違いと意味

「have got→be」の置き換えができる 

ルターさん
ルターさん

is/am/are ~「~いる」の表現に《その場の臨場感》を加えたいときに
get「[~に]なる」を【現在完了形】にした
‘ve got ~「[~なっ]ちゃった」を会話で使います。

《今その場》 I’ve got tired.  疲れちゃった。※色分けに無理があります
《今ふだん》 I am tired.    疲れている
《今ふだん》 I’m tired.    疲れて

《継続》は3種類(④⑤⑥)

for+期間「~の間」How long?(どのくらい?)
since+時点「~以来、~から」
【現在完了形】《継続》一緒に使う副詞表現
ルターさん
ルターさん

Since when? (いつから?)の使い方、検索しました。
参考記事:サンドイッチ英会話「Since when の意味と使い方、ニュアンスの違い」
どちらかというと「意外に感じたことに対して非難する場合」が多いんですね!
その場合には、現在完了形と使うだけではなく、現在形・過去形とも使う。
記事によると、Since when+現在完了進行形?「いつから~しているんですか」は非難のニュアンスはなく、ニュートラル(中立的)な意味だそうです。

ルターさん
ルターさん

さらに、SKELL で例文を検索しました。
確かに「意外に感じたことに対して非難する場合」が多く、
例文では「うわ~ぁ」と思うような、ここには載せられない内容もありました。

Since when did you ever care about golf?
DeepL翻訳:いつからゴルフにこだわるようになったんだ?
Since when is 50 hours a week part time ?
DeepL翻訳:いつから週50時間がパートタイムになったんだ?

https://skell.sketchengine.eu/#result?lpos=&query=since%20when&lang=en&f=concordance

④《動作の未遂の継続》(最近、ずっと)~していない

※動作動詞の否定期間時点

I haven’t seen her since last Friday.              私は金曜日から彼女に会っていない。

I haven’t had a haircut for two months.         私は2ヶ月間散髪していない。

How long have you not had a haircut?           どのくらい散髪していないのか。

ルターさん
ルターさん

ルター式では会話で使える④《動作の未遂の継続》「(最近、ずっと)~していない」の用法を提案しています。この用法は日本の学校英語の盲点です! ぜひ覚えましょう。

⑤《状態の継続》(今までずっと)~している 

※状態動詞現在完了形期間時点

I have lived in Kyoto for eight years.              私は8年間京都に住んでいます。

We have known each other since 2000.         私たちは2000年からお互いを知っている。

⑥《動作の継続》(今までずっと)~している 

※動作動詞現在完了進行形期間時点

It’s been raining for two hours.      2時間雨が降っている。

It’s been raining since yesterday.      昨日から雨が降っている。

【現在完了形】と【現在完了進行形】の使い分け 《継続》の場合

サムくん
サムくん

is「~いる」を会話で使う縮約形 ‘s「~る」、
have/has「~いる」を会話で使う縮約形 ‘ve/’s「~る」にしてみました。
●【状態動詞】live 住んでいる
 《恒常的状態》I live in Kyoto.              京都に住んでいる。   

《状態の継続》I have lived in Kyoto since 2013. 2013年から京都に住んでいる。 
⑤の縮約形    I‘ve lived in Kyoto since 2013.  2013年から京都に住んで。 

サムくん
サムくん

●【動作動詞】rain 雨が降る →【現在分詞】raining 雨が降って
 《その場の動作》It is raining.                   雨が降っている
  縮約形    It‘s raining.                   雨が降って
動作の継続》 It has been raining since last night.   昨夜から雨が降っている
⑥の縮約形    It‘s been raining since last night.    昨夜から雨が降って。 

⑦《臨場感ある完了》「(さっきまで)~していたんだ」

 現在完了進行形 	= have[has] been ~ing
⑥ 《臨場感ある完了》(さっきまで)~していたんだ

I’ve been running. (さっきまで)走っていたんだ。

I’ve been waiting. (さっきまで)待っていたんだ。

ルターさん
ルターさん

ルター式では会話で使える⑦《臨場感ある完了》「(さっきまで)~していたんだ」の用法を提案しています。ぜひ覚えましょう。

3)現在時制《説明調》【現在完了形】は「すでに~している」と説明

ルターさん
ルターさん

【現在完了形】と【現在完了進行形】は、時制の違い
 ①【現在完了形】は「すでに~している」と説明するのに使う→現在時制《説明調》
 ②【過去形】は「あるとき~した」と物語のに使う→過去時制《物語調》
 →ゆえに【現在完了形】と過去の時点をあらわす副詞表現は一緒に使わない。

❶現在時制《説明調》【現在完了形】と【現在完了進行形】で過去の出来事や今までの状況を説明する

ルターさん
ルターさん

大きな枠から解説します。時制は2つです。
現在時制(説明調) vs. 過去時制(物語調)です。
1)現在時制で「過去[から今までのこと]を説明する」ために
 【現在完了形】と【現在完了進行形】を使います。

2)過去時制で「過去を物語る」のに主に【過去形】を使います。

1. 現在時制《説明調》 .png
1. 現在時制《説明調》
現在完了形have/has過去分詞

haven’t/hasn’t過去分詞
①《経験》~したことがある
 《未経験》★(今まで)~したことがない
②《完了》(すでに)~している ~しちゃった
 《動作の未完》★(まだ)~してない
③《結果》(今、ここで)~している
④《動作の未遂の継続》★(最近、ずっと)~してない
⑤《状態の継続》(今までずっと)~している 
現在完了進行形have/hasbeen ~ing⑥《動作の継続》(今までずっと~している 
⑦《臨場感ある完了》(さっきまで)~していたんだ
現在時制で使う述語動詞で中学生の範囲①~⑥ (高校生の範囲⑦)

❷過去時制《物語調》【過去形】で物語る

2. 過去時制《物語調》 .png
2. 過去時制《物語調》

コメント

タイトルとURLをコピーしました