【20分で復習】ルター式「分詞の部分和訳」で受動態と現在完了進行形が明快!

ルターさん
ルターさん

20分で述語動詞を復習しましょう。
(記事自体は読むのはもっとかかります、すみません)。
ルター式「分詞の部分和訳」を駆使します。
~ing(現在分詞)の部分和訳は「~して…」「~している…」です。
最後についている「…」にご注目! 
「~している」という言い切りではなく、
分詞とは部分のコトバですので連用形・連体形のように「…」があるように覚えておきます。

現在分詞
動詞の~ing
❶《進行》[その場で]~して…
(形容詞用法で: ~している…)
❷《未来》~する…
過去分詞
動詞の-ed、
変化表3番目
❶《受動》~されて…
(形容詞用法で: ~された…)
❷《完了》[すでに]~して…
ルター式「分詞の部分和訳」

日本の英語学習者が述語動詞の意味があやふやにしかとれないのは、教員の問題、英語の教科書・教材の問題だとルターは考えています。ぜひ英語教員の皆さんもご一読下さい。

●高3の生徒Aさんと面談(2018年1月のエピソード)

高3の生徒Aさん(仮名)との面談。大学入試を受けたと言うのだが、英語の試験ではマークシートの2と3のどちらかを塗りつぶしただけだったので、試験時間がだいぶ余ってしまったという(確かに、3が正答というのが多いというのは良く言われることだが…)。

●ルター式「部分和訳」を使って述語動詞を復習 

そこでルターは20分で、Aさんに述語動詞を復習してもらうことにした。

He is loved by everyone. でスタート→ 現在完了形の受動態につなげる

ルター:この文はどういう意味でしょう。He is loved by everyone.(と、コピー用紙に書いた。)
Aさん:彼はみんなを愛していた…、ですか?
ルター:Aさん、それは、He loved everyone.ですね。このlovedは「愛していた」という過去形です。
Aさん:彼はみんなに愛されていた? 
ルター:う~ん。過去分詞のことを確認しましょう。分詞とは「部分のことば」ということなので、ブロックのように組み合わせて使います。be動詞と組み合わせると「受動態」、haveと組み合わせると「完了形」ができます。
loveは「愛している」、過去形のlovedは「愛していた」。
過去分詞のlovedは2つ意味があって、
受動「愛されて…」、完了「(すでに)愛して…」です。
isの過去形は何ですか?
Aさん:wasです。
ルター:以下のように考えてみましょう。

過去分詞
動詞の-ed、
変化表3番目
❶《受動》~されて…
(形容詞用法で: ~された…)
❷《完了》[すでに]~して…
loved愛されて…」loved「[すでに]愛して…」
ルター式「分詞の部分和訳」
Heisloved by everyone.
彼はいる愛されて みんなによって 彼はみんなに愛されている
Hewasloved by everyone.
彼はいた愛されて みんなによって 彼はみんなに愛されていた

Aさん:(ナルホド…、という雰囲気)
ルター:ここまでは中学生なので、高校生らしくしましょう。
「彼は子どもの頃から(ずっと)みんなに愛されている」はどうなりますか?
「子どもの頃から」はsince he was ….このあとは?
Aさん:ベイビー? キッズ?
ルター:a childやsmallなどですね。since he was a child、または since he was small
先ほど書いておいたのと重ねてみましょう。
( )に何が入りますか? 現在完了形を使ってみましょう。

Heis
彼はいる
Hewas
彼はいた
He(   )
彼はすでに、ずっといる 

Aさん:have?
ルター:Heだから?
Aさん:has
ルター:beではなくて、be…
Aさん:has been
ルター:そうです。

手書きで以下のように説明。

Heisloved by everyone.
彼はいる愛されて みんなによって 
Hewasloved by everyone.
彼はいた愛されて みんなによって 
Hehas beenloved by everyone since he was a child.
彼はすでに、ずっといる 愛されて みんなによって 子どもだった頃から

① 彼はみんなに愛されている。  
② 彼はみんなに愛されていた。
③ 子どもだった頃からみんなに(ずっと愛されている。      

のように、loved愛されて…」は変化がなく、be動詞のところが変化していることを確認。

現在完了形の説明は、現在形(状態動詞live)からスタート

以下、問答しながら、現在完了形、現在完了進行形も確認。
状態動詞live「住んでいる」は進行形にしない、
動作動詞study「勉強する」は進行形に出来ることを確認。

Ilivein Kyoto.
私は住んでいる京都に
I‘ve livedin Kyoto since I was born.
私はずっと住んでいる 京都に 生まれたときから
《状態》現在形→《状態の継続》現在完了形
ルターさん
ルターさん

例文は学習者本人の状況に合った内容にします。
Aさんは京都在住です。

① I live in Kyoto.  京都に住んでいる。
② I’ve lived in Kyoto since I was born. 生まれたときから京都に住んでいる。

ルター式「部分和訳を組み合わせる」

ルターさん
ルターさん

I(アィ) have(ハァヴ ) → I(アィ)ve()
下の表を縦に発音しましょう。

いるI(アィ) have(ハァヴ )you(ユー) have(ハァヴ )we(ウィー) have(ハァヴ )they(ぜェィ) have(ハァヴ )she( シィー) has(ハァズ)he(ヒィー) has(ハァズ)it(イトゥ) has(ハァズ)
~るI(アィ)ve()you(ユー)ve()we(ウィー)ve()they(ぜェィ)ve()she( シィー)s()he(ヒィー)s()it()s()
have/hasの縮約形
原形「~している」過去形「~していた」過去分詞《状態》「(ずっと)~して…」
be(ビィー)(~いる、~ある)was(ワァズ)/were(ワァ~ァ )(いた、あった)been(ビィン)(~いる、~ある)
live(リィヴ )(住んでいる)live(リィヴ )d(ドゥ)(住んでいた)live(リィヴ )d(ドゥ)(住んで…)
know( ノォゥ)(~を知っている)knew( ニユー)(~を知っていた)known( ノォゥン)(~を知って…)
状態動詞の過去分詞の部分和訳  過去分詞《状態》「(ずっと)~して…」
ルターさん
ルターさん

I(アィ) live(リィヴ ) → I(アィ)ve() live(リィヴ )d(ドゥ)
下の表を縦に発音しましょう。

【現在形】住んでいるI(アィ) live(リィヴ )you(ユー) live(リィヴ )they(ぜェィ) live(リィヴ )he(ヒィー) live(リィヴ )s()
【現在完了形】(ずっと)住んでいるI(アィ)ve() live(リィヴ )d(ドゥ)you(ユー)ve() live(リィヴ )d(ドゥ)they(ぜェィ)ve() live(リィヴ )d(ドゥ)he(ヒィー)s() live(リィヴ )d(ドゥ)
【現在形】知っているI(アィ) know( ノォゥ)you(ユー) know( ノォゥ)we(ウィー) know( ノォゥ)she( シィー) know( ノォゥ)s()
【現在完了形】(ずっと)知っているI(アィ)ve() known( ノォゥン)you(ユー)ve() known( ノォゥン)we(ウィー)ve() known( ノォゥン)she( シィー)s() known( ノォゥン)

現在完了進行形の説明は、現在進行形(動作動詞 is studying)からスタート

ルターさん
ルターさん

進行形というと「ing(アイエヌヂー)」だと多くの人が言います。
しかし、studyingは【現在分詞】で「勉強して…」までの意味しかありません。
「勉強している」の意味にするには、is/am/areのbe動詞が必要ですし、
「勉強していた」の意味にするには、was/wereのbe動詞が必要です。
このことを強調しておきたいです!

現在分詞
動詞の~ing
❶《進行》[その場で]~して…
(形容詞用法で: ~している…)
❷《未来》~する…
studying「[その場で]勉強して…studying「[これから]勉強する…
ルター式「分詞の部分和訳」
Heisstudying English now.
彼はいる勉強して 英語を 今
Hewasstudying English when I called.
彼はいた勉強して 英語を 私が電話したとき
Hehas beenstudying English since this morning. 
彼はずっといる 勉強して 英語を 今朝から
①《動作》現在進行形→③《動作の継続》現在完了進行形

① He is studying English now. 彼は今、英語を勉強している。
② He was studying English when I called. 彼は私が電話したとき英語を勉強していた。
③ He has been studying English since this morning. 彼は今朝からずっと英語を勉強している。

ルター式「部分和訳を組み合わせる」

(ずっと)いるI(アィ) have(ハァヴ ) been(ビィン)you(ユー) have(ハァヴ ) been(ビィン)we(ウィー) have(ハァヴ ) been(ビィン)they(ぜェィ) have(ハァヴ ) been(ビィン)
(ずっと)~るI(アィ)ve() been(ビィン)you(ユー)ve() been(ビィン)we(ウィー)ve() been(ビィン)they(ぜェィ)ve() been(ビィン)
(ずっと)いるshe( シィー) has(ハァズ) been(ビィン)he(ヒィー) has(ハァズ) been(ビィン)it(イトゥ) has(ハァズ) been(ビィン)
(ずっと)~るshe( シィー)s() been(ビィン)he(ヒィー)s() been(ビィン)it()s() been(ビィン)
原形「~する」~ing「~して…」
study(スタぁディ)(勉強する)studying(スタぁディィング)(勉強して…)
take(テェィク  ) a() bath(バァす )(風呂に入る)taking(テェィキィング) a() bath(バァす )(風呂に入って…)
rain(ゥレェィン)(雨が降る)raining(ゥレェィニィング)(雨が降って…)
現在分詞の部分和訳 ~ing「~して…」
have been(ずっと)いる~ing「~して…」  
I(アィ)ve() been(ビィン)studying(スタぁディィング) English(イングリィシュ)for(フォァ) three(すゥリィー) years(イャァァズ).
私は(ずっと)[い]る勉強して… 英語を3年間
Sam(サァム)has(ハァズ) been(ビィン)taking(テェィキィング) a() bath(バァす )for(フォァ) an(ァンナ) hour(  ァゥァァ).
サムは(ずっと)いる風呂に入って…1時間
It()s() been(ビィン)raining(ゥレェィニィング).for(フォァ) an(ァンナ) hour(  ァゥァァ).
 (ずっと)[い]る雨が降って…1時間
現在完了進行形
ルターさん
ルターさん

以上、現在完了進行形の説明でした。
中学校教科書に現在完了進行形が文法事項として高校英語から降りてきました。
文法学習上、理にかなった判断で良かったことなのですが、英語教員がその利点を理解していないと単なる負担増に見えてしまいます。
「《状態》現在形→《状態の継続》現在完了形」
「《動作》現在進行形→《動作の継続》現在完了進行形」の流れがわかればOKです。

●高校生向け❶ 過去完了形(had+過去分詞)は2通り

また、過去完了形had+過去分詞は2通り。
① 過去時制(物語文)で:When I got to the theater, the concert had started.
 劇場に着いたら、コンサートは始まっていた。
② 現在時制(会話体)で:If I had gone there, I would have met him.
 仮定法過去完了 もしも私がそこに行っていたら、彼に会っただろう

ここまでをルーズリーフに書いて渡した。
ここまで、20分程度。復習はできるのですよ。

●高校生向け❷ 助動詞+動詞の原形(で始まる1~3語) 

この復習の前にプリントで助動詞の意味も確認した。

mustbe
ちがいないいる「~いるにちがいない」
musthave been
にちがいないだっa)《過去》「~いたにちがいない」
ずっといるb)《完了》「(すでに)~しているにちがいない」
musthave 過去分詞
にちがいないa)《過去》「~したにちがいない」
すでに~しているb)《完了》「(すでに)~しているにちがいない」
助動詞の意味の取り方
ルターさん
ルターさん

ルターの本音として、Aさん、本当にかわいそうでした。そして申し訳なく感じています。
Aさんにとっては英語の時間が意味不明で、つらかったことと思います。
6年間英語に触れてきたAさんが大学入試で選択肢の2や3だけを適当に選んでしまうようになったのは、Aさんの問題ではなく、教員の問題、教材の問題だとルターは考えています。
ルター式英文法ではこのように「部分和訳」で部分の意味をはっきりさせることを提案しています。学校現場の先生方もぜひご一考下さい。

述語動詞の全体像(ルター式「部分和訳」を組み合わせる)

述語動詞の全体像ですが、未来表現や助動詞は盛り込んでいません。
❶一般動詞(do/does/did+動詞の原形)と❷be動詞の区別がつくと良いと思います。

述語動詞の形 簡易版20230317-3
verb-formation2023012 eibumpoluther.com

●Aさんにした「英語学習のアドバイス」

1)単語帳(ターゲット1900など、基本・応用・発展のような3段階に分かれているのもがオススメ)を購入して、索引で入試問題に出てきた単語や問題集に出てきた単語を引き、引いた単語にマーク(✔など)をつける。その作業を繰り返すことで、その単語が基本なら書けるようにし、難しいレベルなら意味がわかるようにする。何回も引いてしまう単語は頻度が高いということもわかってくる。
2)文法問題集(桐原書店の英頻など)をする。この話は今回は詳しく出来なかった。

ルターさん
ルターさん

以上、ブログ記事「2018.01.25 ルター、学校へ行く(通信制高校5年目 その20):英語学習のアドバイス+述語動詞を復習」を再構成しました。

●サイト内記事のリンク 「不規則動詞変化表」「つづりと発音」

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