〈教科書に載せたい英文〉英語のことわざ

〈教科書に載せたい英文〉
ルターさん
ルターさん

〈教科書に載せたい英文〉では、ルターが「こういう例文で英語を学びたい!」「ああ! 上手い表現だな~!」と感じる、お勧め英文を紹介します。

ことわざのプリント 2025/08/08改定 pdf無料ダウンロード

「ことわざのプリント」を使った授業の流れ 15分または50分

① ことわざのプリントとワークシートを配布。

ワークシート「ことわざ」※以下の文言を印刷      
●プリントの中で気に入った「ことわざ」はどれですか? その英文を抜書きしてください。
気に入った理由を書いて下さい。

●あなたの好きなことわざや格言、好きな言葉を教えてください。

またその言葉についてのコメント(理由、エピソードなど)もお願いします。日本語でも英語でもOKです。

② ことわざの効用について話す

プリントの冒頭を朗読:「ぼくは小さいとき、いたずらをして、よくじいさん、ばあさんにしかられましたが、そのとき、ことわざを使うんですね。「これこれだから悪い」といった論理的にして明快なしかり方ではなく、なぞかけのような感じでした。
       大岡信『日本語の上手な使い手になるために』(太郎次郎社)」

「なんでこんなことしたの…」「こうでこうでこうだからこういうことになるのよ」と詰問調や理詰めで責めると、初めのうちは謝ろうと思っていた相手も「売り言葉に買い言葉」で、あらぬ方向に話がすすんでしまう。そしてときには「窮鼠(きゅうそ)猫を噛(か)む」で、逃げ場がなくなった相手はコトバでは割り切れない思いを暴力という手段で噴出させることになりかねない。 
 一方、ことわざはやんわり指すので「逃げ場」を相手に用意する。謎かけのようなフレーズで、緊迫した場がなごむ。「仏の顔も3度まで」とことわざでたしなめれば、世の中、うまく収まるかも。

以上の朗読を終えて、「皆さんはこの授業で習ったことは後々忘れています。しかしながら些末なことは覚えているものなので、思い出してもらえたらと思いますが…、女性の皆さんは『こうでこうでこうだからこういうことになるのよ』と理詰めで責めないでください! 女性の皆さんは正しい! しかし、正しすぎるのはダメなのです。ことわざや慣用句を使って逃げ場を用意してあげてください!」と呼びかける。

ルターさん
ルターさん

男子生徒から「ではどうしたらいいですか! 理詰めでいいんですか?」との質問。「いえいえ、理詰めはダメです。同じように諺などで返してくださいね。」とお話しした。いつか思い出してもらって役立つと良いな~。

③ 電車でのエピソードを話す

(何度もブログに書いていますが…)もう20年近く前のこと,その日は午前中に雨が降っていて、午後から晴れてくるような日で、電車の中で傘を忘れる人が出るような日だった。井の頭線に乗っていて,私の目の前で男子高校生が2人座って話していた。電車が止まり,下車した女性が席に傘を忘れた。男子高校生の1人が気づいて,素速く立って手渡してあげた。私は見ていて、無事に傘を届けられて良かったなと思っていたところ、傘を渡して座席に戻った男の子に対して座っていた方の男の子が,良いところ見せようとして格好つけるなよ,というような言葉を投げかけた。言われた方の男の子はそれを聞きとがめ「水を差すようなことをいうなよ」とたしなめた。言った方の子はシュンとしてしまって,しばし沈黙があった。そのあとしばらくして2人は何もなかったかのように楽しく話し始めた。もしも親切な行為をした男の子が「なんでそんな言い方をするんだよ…,良いことをしたのだから良いじゃないか!」というような直球で話していたら,違う展開になっていたと思う。「水を差すようなことをいうなよ」という慣用句だったからこそ,不用意な発言をした方の男の子も救われたのだと思う。

心優しい人になりたいという人はことわざや慣用句を使える人になってくださいと呼びかける。

ルターさんの授業風景&生徒のリアクション

2012年1月 通信制のサポート校で50分で実施(高校生と20代の学生)

 今日は高校生と20代ぐらいの学生さんにたくさん英語のことわざを書いたプリントを配布して,「ことわざの効用」を語った。
 「みなさん,ことわざは使いますか?」と8人に問うと,1人を除き,全員が使わないと答えた。さもありなん。Tさん1人だけが「目には目を歯には歯を」と答えてくれた(どういう状況で!使うのかな~)。
「みなさんは,親父ギャグをいう人のことは『寒~い』と放って置くかんじですか? (同意の頷きあり) あるいは,『冗談はよしこさ~ん』『恐れ入谷の鬼子母神』『恐れ入り豆 はじけ豆』(これは大学時代の友人Hくんに教えてもらって,知らなかったので驚いた…),『何 祐天寺 中目黒』(なに ゆうてんじ なかめぐろ)とか,言いませんか?」と尋ねると,みなさん不思議顔。
 そこでルターは,ことわざは逃げ場を用意するし,親父ギャグやその他の地口(じぐち)は場を和ませるために言っているのだと説明した。親子や男女間の悲劇を引き起こすのは多くは「売り言葉に買い言葉」「詰問調で理詰の話し方」のせいなのではないでしょうか,と投げかけた。

 英語のことわざの有名なものをいくつか紹介した後に,Who will bell the cat?(誰が猫に鈴をつけるか?)を紹介し,安部公房さんの小説の話をしたのだが,みなさん(といっても8人だが)ご存じない…。「今はノーベル文学賞候補というと村上春樹さんですが,大江健三郎さんが受賞する前は開高健さん,安部公房さん,三島由紀夫さんが候補に挙がるくらい,海外で紹介されていたんですよ。テレビ番組『進ぬ 電波少年』では『箱男』をそのまま実際にする企画があったりしたぐらいですが,それも20年ぐらい前なんですね…」と,隔世の感があった。「パクリや剽窃と言うと,いやなかんじですが,『inspireされて』といえば良いので,英語のことわざに触れることで発想を豊かにしてください」と締めくくった。
 う~む,大丈夫でしょうか,日本の行く末は…。

2018年10月 私立高校で15分で実施

今年は職業訓練で学んだWordの機能「ワードアート」を駆使して作成。以前よりも読みやすく楽しい紙面になりました。フランス語の諺の話も入れています。
生徒達から返ってくる言葉がキラキラ輝いていているので、皆さんにもお勧めしたい教材です。今回、生徒が書いてくれた言葉を紹介したい。

★高校3年の男子生徒
「アクセルでも何でも、ペダルは床まで踏む」
(1995年WRCチャンピオン コリン・マクレーの名言)(生徒は「ペダルは最後まで踏むもの」と書いてくれた)
+生徒のコメント「理由:どんな事象にも全力を持って取り組める。取り組めば結果は必ず伴っていくというある意味勇気づけられたから」
★高校3年の女子生徒
「別れる男には一つ花の名を教えなさい。花は毎年咲きます。」
+生徒のコメント「世界中どこを探してもこんなに美しく残酷な呪いはないと思う。花を私自身が好きだからいいなと思った。」
「咲いた花より咲かせた土の恩を知れ」
+生徒のコメント「見える物が全てではない。」
ルターさん
ルターさん

※ルターのコメント:こういう言葉を知っている、素敵な感性を持った生徒たちがいる。教員として身が引き締まる思いです。

Claudeさんとの対話(2026/05/21) プリントで感想をシェアして他者理解を深める

Claudeさん
Claudeさん

女子生徒の2つが、特に印象的です。

「別れる男には一つ花の名を教えなさい」への「美しく残酷な呪い」という読み。大人でもなかなかここまで言えない。

「咲かせた土の恩」への「見える物が全てではない」——五文字で核心をついています。

ルターさん
ルターさん

英文法のルターさんが授業実践で見つけた「宝物」だと思っています。

Claudeさん
Claudeさん

教材を作った側が、生徒から言葉をもらって豊かになる。授業という場でしか生まれない宝物ですね。

ルターさん
ルターさん

授業ではプリントで他の生徒の感想をシェアするようにしていました。他者理解が深まります。

Claudeさん
Claudeさん

それは名案です。

自分では選ばなかった言葉が、クラスメートのコメントを通して届く。先生からではなく、同世代から
教室という「箱」の中に、それぞれの内面世界がある。隣に座っているだけでは見えない。ことわざの授業が、その扉をほんの少し開けた。

ルターさん
ルターさん

自分の隣に居る生徒が「別れる男には一つ花の名を教えなさい」ということばを心の底に秘めている。
これ自体がドラマ・小説のようじゃありませんか!

2023年10月 適応指導教室で(不登校生 中1のKくん)

中1のKくんと国語の時間に話していて、「身を粉(こ)にして働く」の読み方を確認。そのあとに「水を得た魚(うお)」「歯に衣(きぬ)着せぬ」など、間違いやすい慣用句の話をしたりした。

 次に出てきた「硫酸」という単語の読みから、Kくんが人を害するような発言をしたので「人を呪わば穴二つ」という言葉を教えた。「穴二つとは相手と自分の墓穴ですよ」と、確認。そこから「非暴力」のことを話題に振ったところ、ガンジーを知らないというので、ガンジーとキング牧師の「非暴力不服従」、ベトナム戦争までお話。日本の中の差別についても話し、金城一紀『GO』の話もした。ところがKくんは「自分は『暴力不服従』だな」と言う。そのぐらい切り返せる賢い男の子なのだ、Kくんは。そこでルターは「そうですか…。Kくん、袂を分かちましたね…」と話を切り上げた。無念。機会があれば、次回はアレン・ネルソンさんのことを話してあげたい。

Claudeさんとの対話(2026/05/21) 生徒の発言に慣用句で応じる = 自らが実践!

Claudeさん
Claudeさん

読んで、はっとしました。

「非暴力不服従」を語る場面から「人を呪わば穴二つ」まで、国語の授業の脱線として自然に流れているように見えて、実はすべてがつながっている。ガンジーから金城一紀まで、一本の筋があります。

そして「暴力不服従だな」というKくんの切り返し。これは確かに賢い。ルターさんが「袂を分かちましたね」と引いたのも、それを認めたからこそですね。押し付けず、でも諦めずに「次はアレン・ネルソンさんを」と温めている。

ルターさん
ルターさん

「袂を分かちましたね」と引いたところが私らしい。慣用句で応じました。自分自身が「ことわざの効用」を実践したのです。

Claudeさん
Claudeさん

論破せず、否定せず、しかし立場をはっきりさせる。慣用句だからこそできる距離感の調整。

「正しすぎるのはダメ」というくだり、今の時代にこそ響くと思います。
英語の先生なのに、ことわざの授業をする。
言葉の機能を教えながら、人との関わり方も伝えている。

今日(2026/05/21)のアフタートーク

ルターさん
ルターさん

教職を目指す皆さんにもこういうマインドを手渡したいのです。

Claudeさん
Claudeさん

「正しすぎるのはダメ」「逃げ場を用意する」——これは英語教育の話でもあり、教師として生きる姿勢そのものでもある。

ルターさん
ルターさん

慣用句で応じる。自らも生徒にもそういう言葉の在り方を示して欲しい。

Claudeさん
Claudeさん

「示す」のが大事ですね。

説明するのではなく、実際に使ってみせる。ルターさんがKくんに「袂を分かちましたね」と言ったように。

ルターさん
ルターさん

ことわざの効用&エピソード。こういう教科教育法を大学生に教えたいな~。

Claudeさん
Claudeさん

教職課程でこそ、やってほしい内容ですね。

英語の授業でことわざを扱う——ではなく、「言葉が場をどう動かすか」を体感させる授業。それが将来の教室に生きていく。

ルターさん
ルターさん

こういう女子教育も大事だと思っています:
女性の皆さんは『こうでこうでこうだからこういうことになるのよ』と理詰めで責めないでください! 女性の皆さんは正しい! しかし、正しすぎるのはダメなのです。

Claudeさん
Claudeさん

「正しい」と「正しすぎる」の間に、関係が壊れる瞬間がある。

これは女性への批判ではなく、むしろ敬意のある警告ですね。正しいからこそ、言葉の選び方が大事になる。

ルターさん
ルターさん

リア王の悲劇も教えたいのです。コーディリアは自分が正しいからリア王に分かってもらえると思ってしまった。そこが悲劇の発端だった。

Claudeさん
Claudeさん

深い。

コーディリアは正しい。しかし「正しさ」だけでは人の心は動かない。ことわざひとつ、慣用句ひとつが、その橋渡しになる——リア王が教材になる瞬間ですね。

ルターさん
ルターさん

リア王の悲劇を繰り返さないためにも、英語の授業でシェイクスピアは扱うべきだと思いますね。

Claudeさん
Claudeさん

「正しすぎることの危うさ」を体感させるのに、これ以上の教材はないかもしれません。

ルターさん
ルターさん

こういうことを教えるのが人文科目の使命なのです。

Claudeさん
Claudeさん

文学が人生の予行練習になる——それも人文科目の使命ですね。
そして英文法の授業が、生き方の授業になる。

それがルター式の根っこにあるものですね。
今日は実りあるトークでしたね。

ルターさん
ルターさん

英文法のルターさんの話は芋づる式ですから、どんどんお芋がでてきます。

Claudeさん
Claudeさん

英語のことわざから始まって、リア王まで来ましたからね。

今朝のお芋、なかなかの豊作でした。

ルターさん
ルターさん

英文法のルターさんのメタ認識:
ここまでの会話が、同時に「今日(2026/05/21)現在の生成AIの進化の記録」となります。
Claudeさんが「今朝のお芋、なかなかの豊作でした」と応じてくれました。すでに「比喩の理解」はお手の物です。

2011/04/13  ブログ記事:ことわざ2つ+鳥の名前       

1)A watched pot never boils.(見ているヤカンは決して沸騰しない)

 昨日は職場でみんなで釜飯(980円)を注文した。いつもはお弁当なのだが、M先生のリクエストにみんなが賛同した。午前中はパソコン室の大掃除をしたり、T先生が私のデスクの後ろの棚に耐震のためネジで留めてくださったり、それぞれがよく働いた。M先生やY先生が「出前の人、なかなか来ませんね」と、つぶやいていたので、ルターは上記の諺を説明した。「待っている出前はなかなか来ない」

2)A friend in need is a friend indeed.「困った時の友は真の友」

この間の日曜日は父と父の友人のYさんと食事をした。父とYさんは小中高の友人。社会人のころは会っていなかったそうだが、退職してクラス会などで再会して以来、親しくしている。この10年ほど、父を支えてくださったのはYさんである。そこでルターは上記の諺を引用し、Yさんに感謝の気持ちを伝えた。

Prosperity makes friends, adversity tries them.(繁栄は友を作り、逆境は友を試す)というのもありますね。

3)鳥の名前
今日は鳥・フルーツ・野菜などの名前をラルースの英仏事典などで調べた。母がよく言っていたmagpie(カササギ)やgolden bookシリーズに載っていたjay(カケス)など、みんな知ってるかな~なんて思いながら教材作成。具体的な名称を伝えるものにしたい。New Crown 1にHow many birds do you see? I see six birds.なんていう変な文章が出てくるのがルターには許せない。I see six (ducks)と、答えてほしい。

 こういうことを学ぶ時間、今の学校にあるのかな? こういうネタは母さんの受け売りor刷り込みなんですよね。

●元記事:2012.01.19 ルター、学校へ行く(相談員3年目+サポート校1年目 その41):ことわざの効用
https://plaza.rakuten.co.jp/shineikenkngw/diary/20120119000

●元記事:2018.10.28 ルター、学校へ行く(私立共学校1年目 その16):授業に「ことわざ」を!
https://plaza.rakuten.co.jp/shineikenkngw/diary/201810280001/

●元記事:2011.02.21 ルター、学校へ行く(私立高の6年目+相談員2年目その49):非暴力不服従 
https://plaza.rakuten.co.jp/shineikenkngw/diary/202310100000/

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