
2024/10/13に大阪の新英研@「たかつガーデン」で「ルター式『部分和訳』~述語動詞篇~」という内容で報告します。その時にも使えるように改編しました。今(2024/09/13)構築中です。
1)動詞の変化[活用](現在形・過去形・過去分詞)

大学時代、英語の授業でfinishedを「フィニシュトゥ」と発音しなかったために教員に嫌な顔をされ、かつ、侮辱されたクラスメイトがいました。彼女が悪いのではなく、英語教科書に「edの発音」を調べられるところ、Appendix(巻末付録)が常備されていないことが問題だった、そして今も問題であるとルターは思っております。
21世紀の日本にやってきた英文法のルターさんが教室で起こる悲劇を事前回避します!


She says[シィー セェズ]、
She said[シィー セェドゥ]の発音を間違える人が多いですね。
原形 say[セェィ]の-ayは[ェィ]と発音しますが、
三人称単数現在の -ay、過去形・過去分詞の-ai-は[ェ]と発音しています。


stopped[ストォプトゥ]を ed[ドゥ]と間違える人が多いですが、
以下の表があれば、大丈夫でしょう!


上の表も載っていますので、以下の記事もご覧下さい。
2)準動詞の全体像(不定詞・現在分詞・動名詞・過去分詞)

準動詞とは、不定詞・現在分詞・動名詞・過去分詞のことです。
【動詞の原形】に toや-ing/-edをつけたり、過去分詞(-edをつける、または不規則変化)にして「名詞・形容詞・副詞に変身させる方法」と云えます。

なるほど…。
現在分詞って、何ですか?

現在分詞は「動詞のing」のことです。
意味は「(その場で)~して…」「(これから)~する…」の2つ。
以下を確認して下さい。
- 【現在分詞】= 動詞の~ing
①《進行》(その場で)~して…
②《未来》(これから)~する… - 【過去分詞】= ~ed、不規則変化表3番目
①《受動》 ~されて…
②《完了》[すでに]~して…

こんにちは、高校教員の高田です。
不定詞・現在分詞・動名詞・過去分詞については、
❶「意味上の主語」
❷「否定」(=notまたはnever を前につける)
❸「完了」(=have+過去分詞を代用して過去の意味を出す)
以上の❶~❸の作り方を覚えるのが高校生の学習課題です。
句と節

⑴【句】=不定詞・分詞・動名詞、前置詞句など
※今(2024/09/14 15:40)、作りなおしています

3)時制の全体像 ※「英作文の方針」⑴~⑷の視点で

「英作文の方針」という視点で、英語の全体像を描いてみましょう。
(今回の記事には書いていませんが、その他に「語」「句と節」などの視点が必要です。)

英作文の方針⑴【時制】

【時制】(tense)は2つ。
文章の全体の調子(tone)を決める「基調」になります!
1. 現在時制《説明調》「~する」「~いる」と説明


2. 過去時制《物語調》「いつ誰がどうした」を物語る

英作文の方針⑵【文型】

主語は、人か事か物か?
述語動詞は、自動詞か他動詞か?
これも英語では重要な選択です。
五文型❶基本(中学生向き)

五文型❷応用(高校生向き)SVOC、使役動詞を学ぶときに…

4)述語動詞の全体像
Word(A4サイズ 4枚)

力を込めて作りました。
使いこなせるかどうかは…、あなた次第です。
お役に立てれば幸いです。

❶一般動詞(do/does/did+動詞の原形)と
❷be動詞の使い分けを学習者に示すための表です。
PowerPoint 1枚

たぶん、上の表の方がスッキリしていて役立ちそうです。
中学生向き

高校生向き

① 一般動詞を活用する
⑴【現在形】~する
I/You/We/They work(働く)[wə́ːrk] | do + 動詞の原形 |
三単現のs He/She/It works(働く)[wə́ːrks] | does + 動詞の原形 |
※《時・条件の副詞節》[未来に]~するなら
When+sv「sがvする時に」、If+sv「もしsがvするなら」など
⑵【過去形】~した
規則変化(ed) She worked (働いた)[wə́ːrkt] | did + 動詞の原形 |
不規則変化 She knew(知っていた)[njúː] | did + 動詞の原形 |
★【仮定法過去】《今を仮想》If(もし) he knew [今]彼が知っていたら
② be(いる)を使う get(なる)を併用
⑶ be(いる)+名詞・副詞・形容詞・前置詞句・不定詞(to do)
【現在形】 いる ある である | I am He is She is It is | [əm] [iz] | You are We are They are | [ər] |
【過去形】 いた あった だった | I was He was She was It was | [wəz] | You were We were They were | [wər] |
★【仮定法過去】《今を仮想》 [今]~いたら [今]~あったら [今]~だったら | I were He were She were It were | [wər] | You were We were They were | [wər] |
be動詞の【現在完了形】⑹ ②《経験》 居たことがある → 行ったことがある ③《状態の継続》[ずっと]いる ⑦ [さっきまで]いたんだ | I’ve been He’s been She’s been It’s been 縮約形 has → ’s | [aivbin] [híːzbin] [ʃíːzbin] [itsbin] | You’ve been We’ve been They’ve been 縮約形 have → ’ve | [juːvbin] [wíːvbin] [ðéivbin] |
※beの過去分詞はbeen
⑷【進行形】 be+~ing
現在分詞と組み合わせる(~ing)
❶《未来》[これから] ~する…
❷《進行》[その場で]~して…
【現在進行形】 ❶ 《未来の予定》 [これから] ~するんだ ❷ 《その場の動作の進行》[その場で]~している | am/is/are + ~ing |
【過去進行形】 [その場で]~していた | was/were + ~ing |
【現在完了進行形】 《動作の継続》 [ずっと]~している 《臨場感のある完了》 [さっきまで]~していたんだ | have/has + been ~ing I’ve been ~ing He’s been ~ing She’s been ~ing It’s been ~ing You’ve been ~ing We’ve been ~ing They’ve been ~ing |
⑸【受動態】 be+過去分詞
過去分詞と組み合わせる(~ed、変化表3番目)
❶《受動》~されて…
❷《完了》[すでに]~して…
現在形の受動態 | am/is/are + 過去分詞 | ~される、~されている |
過去形の受動態 | was/were + 過去分詞 | ~された、~されていた |
③ have(いる)を使う
⑹【完了形】 have+過去分詞
過去分詞と組み合わせる(~ed、変化表3番目)
❶《受動》~されて…
❷《完了》[すでに]~して…
【現在完了形】 ①《完了》 [すでに]~している ②《経験》 [今までに]~したことがある ③《状態の継続》 [ずっと]~している ※ 《時・条件の副詞節》 [未来に][すでに]~しているなら | have/has + 過去分詞 |
【現在完了形】 否定 ④《未完了》[まだ]~していない ⑤《動作の未遂の継続》[ずっと]~していない | haven’t/hasn’t + 過去分詞 |
【過去完了形】 [すでに]~していた ★【仮定法過去完了】[過去に]~していたら | had + 過去分詞 |
④ 動詞の原形を使う
⑺【命令文】~しなさい
Do that. | しなさい | Don’t do that. | するな |
Be kind. | 親切であれ | Don’t be afraid. | 恐れ[てい]るな |
⑻ 助動詞+動詞の原形
動詞の原形で始まる1~3語
❶ 一般動詞(1語) ~する…
❷ be ~いる…
❸ be ~ing
《未来》 [今後] ~する…
《進行》 [その場で]~している…
❹ be+過去分詞 《受動》 ~される…
have been+過去分詞 ~された…
❺ have+過去分詞
《出来事》 [過去に]~した…
《完了》 [すでに]~している…
❶ 話し手と聞き手の対話 《話し手の意志あり》 | ❷ 話し手の判断 《意志なし》 | |
I will do | [じゃぁ]~しよう | [きっと]~だろう |
You could ~ | [やろうと思えば]~できる | ありうる |
You must ~ | ~しなくてはならない | ~にちがいない |
⑼ 助動詞の言い換え表現 【不定詞】to+動詞の原形を使う
❶ 話し手と聞き手の対話 《話し手の意志あり》 | ❷ 話し手の判断 《意志なし》 | |
I am going to do | ~するつもりだ | [ゆくゆく] ~しそうだ |
I am about to do | [これから] ~するところだ | |
You have to do | ~することになっている |
5)助動詞の全体像 ※この2分類はQuirkを参考にしています

対話(現在時制)での【助動詞の過去形】は
❶ 〈丁寧さ〉 ❷ 〈仮想や実現度の低さ〉をあらわす
❶ 聞き手へ働きかける(外向きの助動詞)

Will you ~? 「~する?」 (~してよ!) 〈命令〉
Would you ~? 「~してくれますか?」 〈依頼〉
You can ~ 「できるよ」 〈許可〉
You could 「できますよ」〈丁寧な許可〉
may 「してよい」〈上から目線の許可〉
mustn’t 「してはいけない」〈禁止〉
must 「しなければならない」〈義務〉
should 「すべきだ」〈助言〉
❷ 話し手の判断(内向きの助動詞)

can できる〈能力〉
can’t ありえない、できない
could ありうる〈実現度低い〉 、
(やろうと思えば)できる〈仮想〉
may かもしれない
must ちがいない
should 当然だ

● 制作意図「全体像は地図のようなもの」

情報量多くて、頭がクラクラするなぁ。

太郎くん、頭がクラクラしている様子ですが、全体像は「地図のようなもの」ですから、
今この場で覚えるということではないのです。
❶一般動詞と❷be動詞の区別をつけてほしいと思います。
例えば、学習者が「行きました」と英語で表現したいときに
「過去だから was」「行くは go」と考えて、wasとgoの2つを組み合わせたとしたら、
教員(授業者)がこの述語動詞の全体像を利用して、
「『行きました』は過去に『行った』ということですが、
一般動詞の過去形(❶②)のwentですよ」と指し示すという使い方です。
「❷be動詞の③wasは動詞の原形 go と直接接続しません。
日本語だと『行くだった』のような意味になってしまいます」と補足説明できます。

こんにちは、中学3年のメイです。
ほとんどが中学校の学習範囲ですね。
過去完了形が高校の学習範囲です。

そうです。中学生でも難しくないですよ。
表をじっくり見てもらえば
現在進行形でbe動詞を忘れるとか…、そういうことは起きなくなるでしょう。
コメント